2017年05月05日
[質問】 菖蒲湯というのは、お花のショウブの葉を入れればよいのですか?
5月5日に飾るショウブのお花の葉を
お風呂に入れると良いと聞きましたが、
同じものなのでしょうか?
どのように使用したら良いですか?
教えてください。
【回答】 ご質問ありがとうございます。
「花菖蒲」
端午の節句に は 子ども達の健やかな成長を願って、
花菖蒲を飾ります。
そして、「菖蒲湯」と言われる、古来からの風習があります。
この 風習は 奈良平安時代に中国から伝わり、
江戸時代には、庶民も菖蒲湯を体感していたようです。
「葉ショウブ」
実は、お花の菖蒲は「アヤメ科」
菖蒲湯に使う葉は「サトイモ科」です。
全く別物と考えてくださいね。
では、菖蒲湯はどのようにすれば良いのか~というと
画像のように、
茎元が太く赤っぽくなっています。
葉より、この根元部分に多くの精油成分が含まれています。
アザロン、オイゲノールなどで、
(ちょっと聞きなれませんが・・・)
独特の香りが厄除けなど邪気を払うということです。
効能は、
結構促進・腰痛・神経痛・リューマチ・筋肉痛など~
身体全体のリラックス効果を高めます。
では、ただダラーんと葉っぱを湯船に浸せばよいのかというと~
根元を細かくするとか(その場合はガーゼなどの袋に入れる)
根元にナイフを十文字に切る~
その部分を、桶にいれ、熱湯をいれ、
充分エキスを抽出させてから、
そのお湯を湯船に入れると良いですね。
このやり方ですと、衛生的で、翌日も抽出できそうですね。(薄くなるけど)
葉っぱは、お好みで、
風流を味わうならば、湯船に浮かべても良いですね。
花菖蒲の葉を 入れていた方~
葉ショウブを 求めて、精油抽出して 「菖蒲湯」にお入りくださいね。
中国から渡った風習が日本で今も愛されてることは、
本当にそれは素晴らしいことで、
先人たちの知恵に感謝しなければなりませんね。
前回の「お花相談室」には
アヤメとショウブとカキツバタ の見分け方法を
アップしてあります。
こちらも合わせてご覧ください。
↓↓↓
http://izuhanaya.i-ra.jp/e1022441.html
あきつフルールより